【差別！】コロナ騒動で運送業者がばい菌扱いされている現状。つらいのは接客業だけではない。

2020年4月27日2021年4月22日

こんにちはトレンディパパです。

連日コロナウイルスのニュースばかりでうんざりですが、ついに私も身を置く運送業界にもその毒牙が向けられてきました。

実際に感染者も出ているし、それよりももっとひどい現状も同業他社様から耳にするようになってきています。

テレビをはじめとする各種メディアでは、接客業や医療従事者の方のことばかり取り上げますが、我々の業界も苦しいのだということを少しでも多くの皆様に知っていただけたらと思います。

別に自分たちの職業が偉いとかいうつもりはありません。この状況ですので、様々な業種の方が困っているのは承知の上です。余りにも発信する人が少ないので記事にまとめていきます。

1. 運送業者に向けられる差別の目
2. これだけは言わせて

運送業者に向けられる差別の目

私は長距離トラックドライバーですので、職業柄全国の不特定多数の同業者と交流を持っています。不要不急の外出制限や、リモートワークなど我々の業界にはどこ吹く風。実際に体を動かさなければお客様からお預かりした荷物を届けることは不可能です。

貨物列車による輸送も少しづつ増えては来ましたが、まだまだ日本の9割の貨物輸送はトラックによるもの。「国の血液」ともいわれる由縁はそこにあります。我々はプライドを持って仕事をしています。

自分自身の感染のリスクと闘いながら、休むことも出来ず日夜仕事に励んでいます。

ですが、我々に向けられる一般の方々の視線は、まるでばい菌でも見るかのよう。実際に同業者様から聞いた話をいくつか挙げていきたいと思います。

玄関先で顔面にスプレー

こちらはすでにニュースになっているようですね。

とある宅配業者が荷物をお客様に届けるために訪問した際、玄関を開けるや否や、顔面にアルコールスプレーをかけられたという話。もはや事件といってもいいレベルではないでしょうか。

アルコールは除菌するためのもの。それをいきなり吹きかけるということは、宅配業者をばい菌などの汚いものを見る目で見ているということ。

被害を受けた業者さんは女性だったとうことですが、さぞかしショックで悔しかったでしょう。

そんなに人と接したくないのなら、「荷物は玄関先に置いておいてください。」などの張り紙でもしておくべきです。我々もアルコール除菌やマスク着用など、出来るだけの努力はしているというのに。。。

こんなことが許されるのなら、逆にアルコールスプレーを吹きかけてお互い様という世界が成立してしまいます。

倫理観の無い人間っているものですね。

コンビニ配達員に罵声

コンビニに商品を納品しているトラックを見かけたことがあると思いますが、彼らにも冷ややかな目は向けられています。

とあるコンビニに納品作業をしていたドライバーが、近くを通りかかった歩行者にこう言われたそうです。

「コロナをまき散らすな！！」

信じられますか？同じ人間の発想とは思えません。

確かにコンビニに納品する商品は全国から集まってきていますが、それを言ったらスーパーだって同じこと。罵声を浴びせた通行人はスーパーやコンビニで全く買い物をせずに収束を待つつもりなのでしょうか。

子供が通う学校から、、、

これもニュースになったようですが、実際に私の身にも起きていました。

子供が通う小学校から連絡網という形でメールが届きました。内容はこうです。

「家族の中に、直近で県外に2，3日滞在した人がいる場合は、登校を控えてください。」

私は県外に荷物を運ぶのが仕事なので、これに該当します。学校側の意見も分かります。校内でコロナがまん延したら一大事ですから。ですが、さすがに腹が立ちましたね。この通達の後に学校を休ませようものなら、「あの子はコロナなんじゃない？」と噂が広まるのは目に見えています。実際は症状も出ていないのにです。

確かに県外で不特定多数の方々と接するのは感染のリスクは高いですが、現状で一番の感染源は夜の街での接客業というデータがあります。ピンポイントで「県外滞在者」と吊るし上げるのはフェアじゃありません。

全国ニュースになったことで、子供の通う学校も慌てて撤回したようです。学校の先生って実際に社会に出て働いたことがないから、そういうとこには疎いんでしょうか。それでいて、子供たちには「他人を思いやりなさい」などと説く。頭が下がります。お疲れ様です。

➡➡自動運転なんて運送業には普及しない理由。