長距離トラックドライバーの仕事内容!シフトや運行形態を解説していきます。

2019年3月24日

こんばんは、トレンディパパです。

私は長距離トラックの運転手をしています。

職業柄なかなか時間が取れないですが、空いた時間を縫って自宅のメンテナンスを行ったり、趣味の時間を作っています。

せっかくブログを始めたので、トラックの運転手の仕事内容がどんなものか話してみたいと思います。これから運送業界に飛び込もうとしている勇者や同業他社さんの暇つぶしにでも読んでみてください!

トラックドライバーの仕事

一口に長距離トラックドライバーといってもその内容は各会社によって様々です。

10トントラックが主ですが、4トンや2トン車で長距離をかける場合もあります。

パレット積み

パレットに荷物を積み上げて、それをラップなどでぐるぐる巻きにし崩れないようにして、その状態でトラックに積み込んで運ぶスタイルをパレット積みと言います。

パレットには発送元の荷主さんがあらかじめ組んでおいてくれる場合もありますし、パレットを自社で用意して自分で荷物を組むこともあります。荷物をぐるぐる巻きにするラップは会社で用意してくれるところもあるし自前のものを使うこともあります。

荷主さんがパレットに組んでいてくれる場合は、それをそのままハンドリフトかフォークリフトで荷台に積み込みをするだけなので比較的楽なんですが、自分で組む場合はなかなかしんどいです。慣れるまでにはしばらくかかるでしょう。

かご積み

業界用語で「かご」と呼ばれる、フタが付いた金属製の入れ物に荷物を入れてそれをそのまま荷台に積むやりかたです。

メリットとしては積み込みと荷下ろしが楽なこと。かごをガーっと積むだけですからね。

しかしこれにも2パターンあって、あらかじめ荷主さんがかごに荷物を入れた状態で出荷される状態と、荷物を自分でかごにいれる状態です。

前者の例としてはヤマト運輸さんのジットボックスがあります。ヤマトの大元の倉庫からジットボックスを積み込んで、それを各営業所にかごのまま降ろすというやりかたです。これはめっちゃ楽です。

後者の例としては、コンビニの配送などがありますね。

商品の出荷元から出される荷物を各コンビニごとに仕分けてかごに積むという作業を自分でこなさなければいけません。

さらにトラックに積み込めるかごの本数は決まっているので積み方が下手くそだとオーバーフロー(溢れる)状態になってしまい、荷物が届けられなくなってしまうので、かなり工夫が必要です。うまい人の積み込みはまさに職人のレベルと言えるでしょう。

かご積みの場合は、荷下ろしをした後に空になっているかごを回収するという業務と1セットになっていることがほとんどです。この場合もあまり労力はかかりません。

バラ積み

読んで字のごとく、バラで積みこみをします。

荷台の床に直接荷物を置いて、物量に応じて高さを調節しながら積んでいきます。荷物は様々で形のきれいな段ボールものから米や肥料の入った袋ものまで、荷主さんによって変わってきます。

積み方が雑だと運転中に荷崩れしてしまいます。荷崩れしないように低く積み込みをしていると後半の方で荷物が積みきれなくなってきてめっちゃ焦ります。これも経験がモノを言うところですね。

混載

トラックドライバーにおける積み込みの最高峰と言える技術です。

ここまで紹介したパレット、かご、バラをすべて同じトラックの荷台の中で行わなければなりません。

パレット物の上のスペースに段ボール物をバラで積んだり、かごを積んでそれが動かないようにパレット物で押さえたりと、積み込み中は頭も体もフル回転です。

むき出しの自転車や巻き割り機などを肥料の袋と一緒に積んだり、4メートルの角材を何十本も積み込んだり、他の荷物を傷つけないように何もかもごちゃ混ぜで積み込むので細心の注意が必要です。

混載が一人前に出来るようになれば、大抵どこの会社でも通用するレベルにはなっているはずなので、そういう意味ではつぶしが効くスキルではありますね。

長距離トラックドライバーのシフト、時間帯

長距離トラックドライバーのシフト形態は勤めている会社によって多種多様です。ここでは全部紹介しきれません。なので、今回は私が経験したことのある「三日運行」というパターンをお伝えします。北東北から関東方面への運行を例に出します。

往路の積み込み

まず会社に17時頃に出勤します。10トントラックトラックのエンジンオイル量や空気圧、ボルトの増し締めなどの運行前点検を行い、アルコールチェックを受けてから積み込みを開始です。

2トン車や4トン車の集配者が荷主さんが荷物を集荷して来てくれるので、それを行先ごとに仕分けをしながら混載で積み込みをしていきます。

もたもたしているとトラックの後ろにどんどん荷物が溜まっていくので、迅速かつ丁寧に積まなければなりません。

時期にもよりますが、2~3時間で積み上がり、20時から20時半の間に出発します。

運行

運転業務では法律により4時間のうちに必ず30分の休憩を挟まなければなりません。北東北から出発すれば4時間で大体福島あたりまで行けるのでそこで30分休憩します。(法定速度で走った場合)

仮眠などしてわずかでも疲れを取り、リフレッシュしたらまた関東へ向けて出発です。東京までなら3時間半くらいで着くでしょう。

荷下ろし

荷下ろし先に到着したら荷下ろし作業の開始です。

行先ごとの細かい住所に分けて荷物を下ろしていきます。ここで少しでも早く終わらせないと睡眠時間が少なくなって、帰りの運行に影響が出る(めっちゃ眠くなる)ので頑張ります。

仮眠

作業が終わったら給油等をしてこの日の業務は終了です。ご飯を食べてお風呂に入って仮眠室で寝ます。ちなみに私の勤めている会社にはお風呂も仮眠室もありますが、そういう設備がないところもあるので、その場合はトラックで仮眠を取ったり、公共の施設で入浴したりと臨機応変に対応しましょう。

復路

仮眠を取ったら復路の運行開始です。基本的には往路と同じ作業を行い北東北まで帰ります。

往路で出発した場所に帰ってそこで荷下ろしをして、洗車や給油をしたら一回の運行が終了です。

駆け足で説明したのでわかりづらいと思いますが、こんな感じです。

往路の17時から出発して次の日の朝にひとまず仕事が終わり、仮眠の後に復路の17時から出発して次の日の朝に仕事が終わる。この流れの1セットが三日運行と呼ばれるスタイルです。

まとめ

今回は本当にざっくりとした説明でしたが、少しは参考になったでしょうか(笑)。

各運送会社によって内容は違いますが、概ねこのような形態でまわしているはずです。

働き方改革によって運転手の仕事も昔よりは良い方向に見直されてきてはいますが、きつい仕事には変わりありません。ですが私はこの仕事に誇りを持っています。トラックドライバーが日本の経済を支えているくらいの気持ちでやっています。

これからのブログで少しずつでもこの業界を知ってもらえたら嬉しいです。ではまた次回のブログで。