【T-Pablow新曲!】パブロヤバすぎ!Fuji TaitoとSEEDAを迎えた「CRESCENT MOON」が秀逸。ラップスタア誕生からの伏線回収。フジタイト。

こんにちは、トレンディパパです。

長年の沈黙を破りパブロが遂に新作をリリースしました!

生粋のファンならずとも待ち望んだ今作を深堀りしていきましょう。

それでは早速行ってみましょう。

①タイトルは「CRESCENT MOON

パブロのソロとしては久々の作品、そのタイトルは「CRESCENT MOON」です。

クレセントムーンは直訳すると、「三日月」になります。

パブロ、フジタイト、シーダがそれぞれ自身に足りてないもの、つまり「欠けている」ことを三日月の欠けと重ね合わせて表現しているなんともオシャレなタイトルではありませんか。

作品自体は2:39秒と短く、フックはありません。

フックは無くても、3人が三者三様のラップとメロディーを自由に行き来するフローは聞いていて飽きないし、本当にあっという間に一曲が終わってしまいます!

②ビートはJigg

ビートは安定のJiggです。

Jiggは、日本でまだここまでトラップビートが浸透する前からBLと共にトラップを制作していたプロデューサーだけに、他のぽっと出のビートメーカーとは厚みと安定感が違いますね。

安心して聞いていられますし、本当に海外に行ったら大金持ちになれるんじゃないかってくらいの人物です。

パブロが大事な復帰作にJiggを選んだのは納得の人選だと思います。

③ラップスタア誕生からの繋がり

シーダとパブロはラップスタア誕生の審査員として大役を務めましたし、フジタイトは同大会の出場者でもあります。

一見すると突拍子もない組み合わせに見えるかもしれませんが、3人ともしっかりと共通点がありました。

しかもパブロとフジタイトは、ラップスタア誕生の終了後の舞台裏で曲を一緒にやる約束をしていました。

パブロが他の出場者たちに労いの言葉をかける中、フジタイトに対しては「制作しますか。連絡します。」と意味深な発言をしていました。その時の伏線回収が今回の楽曲だったというわけです!

やはりパブロは口先だけの男ではなかったということですね。SNSだけで適当にバズってラッパー面している他のラッパー達にはない重厚さが彼からは感じ取れます。

④ミュージックビデオが秀逸

YouTubeで公開されているMVでは、3人がら列車の中でラップしている様が描かれています。

薄暗い車内で、月明かりだけを頼りに前に進もうとしているイメージでしょうか。

パブロは言わずもがなのイケメンですし演技力もあるので、これをそのまま長編映画として見てみたいくらいの完成度。

パブロとシーダの二大巨頭に挟まれても物怖じしていないフジタイトのパフォーマンスも必見です。

⑤3人のフロー

ここからはそれぞれのラップに焦点を当ててみていきましょう。

T-Pablow

オーソドックスなトラップビートへのアプローチと、トリッキーにメロディーを駆使するフローを行ったり来たりする彼にしかできない芸当

そこへさらに、生い立ちから湧き出る深みのあるリリックが実に素晴らしいです。

「千切る錆びたチェーン」は自身の過去の作品からのサンプリング。

「浮かんだ月はナイキのロゴみたい」と、今まで誰も比喩表現として使ってこなかったようなことをサラッと言ってしまえるのが、彼の楽曲へのこだわりと才能を感じさせますね。

Fuji Taito

彼はクレセントムーン(三日月)を、「欠けている」のではなく「足りない」と表現しているようです。

まだ若くてこれから成り上がっていく彼からすれば、金も地位も名声もまだまだ満足とは言えないのでしょう。

そんなフラストレーションにも似た感情を、独特なフローに乗せて駆け抜ける様は疾走感すら感じられ、聞き心地が非常に良き。

声もカッコいいですし、この曲をきっかけに一気にスターダムへとのし上がるかもしれませんね。

SEEDA

一人だけ畳の上からフローするシーダ(笑)

キャリアも重ねてきた彼には、彼にしか知りえないプレッシャーがあるのでしょう。

実力ある若手が次々出てきている中で、いまだにあの地位にいるのは本当にすごいことだと思います。

「責任がのしかかる 選んでらんねえ」というリリックから分かる通り、やりたくないけどヒップホップシーンのためにやらなければならない事も数多く経験してきた彼にしか表現できない重みのあるラップ。

普段からトリッキーなラップをする彼ですが、今作では割と素直にビートへアプローチしています。私の勝手な予想ですが、トリッキーなことをやってきそうな若手2人のために彼が今回だけは席を譲ってあげているような印象を受けました。

さすがシーダ、圧巻のパフォーマンスでした。

⑥まとめ

いかがでしょうか。

今回はパブロの新作をレビューしてみました。

曲のパフォーマンスもさることながら、彼がすごいのはファンが離れていかないこと。

たったの2曲しかアップロードされていない彼のYouTubeの登録者数はいまだに2万人近くいます。

それだけ彼が日本語ラップシーンに与えてきた影響は大きかったということでしょう。

これからも彼の動向からは目が離せませんね!

それではまた次のブログで!