【トラックうつ病】知り合いの運転手が自殺した話。

2019年7月14日

こんにちはトレンディパパです。

2017年の秋頃の話になりますが、隣で積み込みをしていた長距離トラックのドライバーが自殺してしまいました。

その方は軽いうつ病の傾向があったようで、おそらく生前、最後に言葉を交わしたのが私です。

私自身忘れないために、そして長距離トラックドライバーの過酷な現状を知っていただくためにも今回記事にまとめてみようと思います。

長距離トラックドライバーとうつ病

長距離トラックドライバーはうつ病になりやすいという検証結果が発表されています。

理由としては、夜間トラックを運転することが多いため、太陽の光を浴びられないから。

人間には太陽の光を浴びることによってしか生成できない栄養があり、その栄養によって自律神経を正常に保っています。

長距離トラックドライバーは普通の仕事に比べて日光を浴びる時間が極端に少ないため、その栄養を生成することが難しくなり、結果としてうつ病は発症しやすいと言われています。太陽が出ている時間は大体睡眠をとっていますからね。

もう一つの理由は、人と会話することが少ないから。

荷物を積み終えて出発してしまえば、7~8時間は一人きりです。しかも運転中なので他事をして気を紛らわすことも出来ません。

人間というのは一人きりで考え事をすると、意識がネガティブな方向へ働きがちになります。

トラックドライバーで言えば、「なんでこんな眠い思いをして運転しなきゃならないんだ」、「あの大量の荷物を今度は降ろさなきゃ」、「一生この仕事をしていくのか」といった具合に。

これらの原因から長距離トラックドライバーは、うつ病に気を付けて生活する必要があることが分かります。

対策として考えられるのは、出来るだけ日の光を浴びるとか、休みの日に仕事のことを一切忘れられる趣味を持つことなどが挙げられますが、そもそも休み自体が少ない職業なのでなかなか難しいのが現状のようです。

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実際にあった話

ここからは自分自身への注意喚起も含めて、実際にあったショックだった話を備忘録として記していきます。

2017年の秋頃でした。

私は埼玉県大宮市の某所で荷物を積み込みしていました。

そこは色んな運送会社が出入りしていて、私以外にも大勢積み込みのトラックが接岸されています。

私は大宮から積み込みをして、福島県郡山へ向かい荷物を届けるコース。そして隣で積み込みをしていた方は、宮城県仙台市へ向かうコースでした。

その場所で積み込みをするのは初めてではないので、隣で積み込みをしているドライバーさんとも顔見知りです。天気のことや道路状況、物量や卸先での苦労などをお互いに愚痴り合いながら積み込みをしていました。

この時は特に変わった様子もなく、普通に会話が出来ていたと思います。もしかしたら私が鈍くて察知できていなかっただけなのかもしれませんが。

そしてお互いに荷物を積み終えて出発の時間になり、いつものように軽めの挨拶だけして別れました。そのあと二度と会えなくなるなんて思いませんから、特別な会話などもなく積み込み先を後にします。

私は郡山で無事に荷物を降ろし終えてその日は終了しました。隣で積み込みをしていたドライバーさんも何事もなく荷下ろしをしているものだと思っていました。

すると数日後に同じ会社の同僚から、「○○運送の××さん、亡くなったらしいよ」という信じがたい情報を聞かされました。

にわかには信じられませんでしたが、詳しく話を聞いてみると‥‥‥

大宮からの積み込みの後、いつまでたっても仙台に現れず連絡も付かない。次の日になっても音信不通。

○○運送の同僚たちが手分けして、××さんの捜索を始める。

××さんの乗っていたトラックが、東北自動車道の「安達太良PA」で荷物が入った状態で見つかった。が、本人はどこにもいない

××さんの実家(郡山)の親御さんに連絡をしてみると、自分の部屋で自殺をしていたのが発見された。

実は以前から軽いうつ病の傾向にあったらしい。

ということです。

会社が違うのでこれ以上の詳しい話は分かりませんが、安達太良PAで車を乗り捨てて、タクシーか何かで実家に戻ってことに及んだのでしょう。

タイミング的にもその方と最後に言葉を交わしたのはおそらく私です。あのたわいない挨拶が最後かと思うとさすがにショックでした。

正直、うつ病で自殺なんてどこか他人事のように思っていましたし、身近な人でこんなことになるなんて想像もしていませんでした。それだけにショックも大きかったですね。

ちなみにその方のトラックは彼の同僚が仙台まで運んで、荷下ろしをしたそうです。

➡➡トラックドライバーが捨てる黄金のペットボトルとは‥‥‥

まとめ

私自身もうつ病とまではいきませんが、少し暗い気持ちになることもあります。

自分が仕事をしているときに幸せそうな家族を見るとブルーな気持ちになったり、楽しそうにドライブをしている人たちを見ると悔しい気持ちになったり。

その度に自分の子供の写メを眺めたり、バイクやキャンプの動画を見て次の休日に夢を膨らませたりして何とかやっています。

確かに長距離トラックドライバーは底辺職などと叩かれ、つらい思いをすることも多い職業ですが、発散できる何かを見つけて乗り切っていくしか方法はないでしょう。自分で選んだ仕事ですから弱音は吐きたくないです。それに運転手の仕事の気軽さを知ってしまったら、今更ネクタイを締めて会社勤めなんて絶対無理ですからね。それこそ息が詰まります。

以上が私の実体験でした。何かの参考になれば幸いです。

それではまた次のブログで。