【悲報】フリースタイルダンジョンがつまらなくなった5つの理由とは?

2019年4月19日

※2019年12月9日更新

こんばんは、トレンディパパです♪

地上波でMCバトルが見られる大人気番組「フリースタイルダンジョン」。私はまだ有楽町で開催されている初期のころから毎週楽しみに見ていましたが、最近なんだかつまらなくありませんか?

これは単に2代目モンスターに変わったからではなくいくつかの原因があると考えています。

そしてこの問題を改善しない限り、フリースタイルダンジョンの衰退は止められないでしょう。

それでは詳しく解説していきます。

➡➡ラスボスr-指定の弱点と攻略法!!

フリースタイルダンジョンが衰退していく理由

最初に断っておきますが私は日本語ラップヘッズであり、MCバトルも大好きです。

もう十年以上も前の話になりますが、自分も大会に出たこともあります。ゆえにフリースタイルダンジョンも大好きです。

そのうえで愛を持って指摘させていただきます。

審査員の知識の浅さ

これはフリースタイルダンジョンに限ったことではなく「高校生ラップ選手権」にも言えることですが、審査員のうちの何人かの知識が浅すぎます。

ここで言う知識とはバトルに関する知識ではなく、バトルMCが繰り出す言葉のボキャブラリーに対する知識のことを指します。

ダンジョンに挑戦してくるラッパーたちはほとんどが10代後半から20代半ばの若者達です。彼らは若者に人気の「漫画」や「映画」の話題を巧みに操りライムしてきます。

例えば「ワンピース」や「ナルト」や「グラップラー刃牙」の話。

これでうまく小節のケツの方でライムが決まれば会場は馬鹿みたいに沸きます。見に来ている観客も若者が多いので当然です。

ですが、馬鹿みたいに観客が沸いているときにワイプに映った審査員の顔は大抵キョトーンとしています。

そう、明らかにラッパーが何を言っているのか、観客がなぜ沸いているのか分かっていません。

いとうせいこうやリリーは特にそれが顕著です。KENTHE390あたりでどうにか分かっているレベルでしょう。

バトルビートに関しても同じことが言えます。ラッパーがビートの元ネタである曲のリリックを引用して客を沸かしていても肝心の審査員は案の定キョトーンです。

観客をいくら沸かしたところで審査員が票を入れてくれなければ勝てませんが、なぜ観客が沸いているのか分かっていない審査員の票は見事に割れます。

これではラッパー達も観客も納得がいきませんよね。こういうところが溜まりに溜まって番組への不信感につながっていくのです。

高校生ラップ選手権で「R指定」が審査員を務めた時、Lick Gがバトルビートがジャスワナの「BLACKBOX」だと見抜き、MEGA Gのリリックを引用して華麗にライムをかましました。

しかしそれに気付いていたのはR指定ただ一人。審査委員長であるMC漢ですら気付いておらず、鎮座ドープネスはR指定の後ろでただただ悔しがっていたのを覚えています。結果リックジーはここで敗退しました。

このように審査員の勉強不足によって結果が歪んでしまったバトルはいくつもあります。

審査員を任されたからにはそれなりの責任があるので、多少なりとも勉強は必要だと思います。それこそラッパー達の人生を左右するバトルですから。

そして、番組側にも非はあります。

その日に使うバトルビートを審査員にだけ事前に教えておけば、その元ネタのリリックを頭に入れておくことは不可能ではないはず。そうすればラッパーの引用にも気付くことができるのに。

ラッパーが何を言うかは予想できませんが、かかるビートが分かってさえいれば最低限の対処は出来るのです。

もう一度言いますが、審査委員はもっと勉強が必要だし、若者が今、何に興味あるのかを敏感に察知するアンテナを張り巡らしておいてほしいものです。

そうしないとドンドンと番組離れが進んでいきますよ。

ZEEBRAの司会進行

ダンジョンではオーガナイザーであるジブラサイプレス上野の二人で司会進行を行っていますが、これがとにかく下手です。

ジブラに関しては毎回、「それでは、賞金目指して、ガッツリ、勝ってもらいまっしょう!」みたいなことしか言いません。審査員に話しを振ってもその返しも大したことを言えません。つまりアドリブが下手くそ過ぎるんです。

これが番組の何とも言えない違和感を生んでいます。

そもそも司会進行が二人必要だとも思えませんし、もし二人にするなら片方は女性にすべきです。例えばフリーアナウンサーとか。

その方が絵面もいいし、進行もスムーズでしょう。少なくともおっさん二人並んでいるよりは余程見栄えがいいです。

もしくは高校生ラップ選手権でおなじみの小藪さんに頼むのもありでしょう。アドリブも上手ですし適度に笑いも取れて番組が一つ上の面白さになるのは明確です。

2代目モンスターのキャラが中途半端

※現在は3代目モンスターへ交代しています。

何かと初代と比べられることの多い2代目ですが、問題があるのはバトルMCとしての強さではなくそのキャラクターやカリスマ性です。

まず初代がなぜあんなに人気があったのか。

R指定の圧倒的強さ、サイプレス上野のエンターテイメント性、漢の怖いけどお茶目な態度、DOTAMAの知性、チコカリートの底抜けの明るさと負けん気の強さ、T-Pablowの甘いマスクとは裏腹のギャングスタ性。

これが絶妙なバランスとなって視聴者を引き付けて爆発的にファンを増やしました。

では2代目はどうでしょうか。

圧倒的に強いのは呂布カルマだけ。FORKも少しずつ飽きられてきて勝てなくなってきました。輪入道の強面キャラも作られたモノだと明白だし、裂固の人気はパブロに遠く及びません。そしてなぜか最近、全員キレキャラでバトルしてても楽しそうに見えませんよね。

単純に見た目でもパブロやチコといった女性受けする顔のモンスターもいませんし、若者が憧れるファッションリーダー的存在もいません。

ただ、バトルだけそこそこ強い6人を集めただけという感じが否めないので、視聴者から飽きられるのが早かったのではないでしょうか。

これは2代目が悪いのではなくキャラクターの相性などをしっかり考えなかった番組サイドに非があるように思えます。

ラスボスの存在感

私自身もラスボス般若は好きですし、昭和レコードでの楽曲もすべてチェックしています。ファンだからこそ愛を込めて言わせてもらいますが、般若はラスボスを誰かと交代すべきです。

※現在ラスボスは交代してr-指定になりました。

UMBで優勝こそしましたが、現在のバトル業界においては明らかにスキル不足ですし、勝った試合はほとんどバイブス勝負&審査員の忖度で勝ちを拾っている印象です。負けた試合はバイブス勝負が通用しない、熱い中でも頭は冷静な相手ばかり。

プロップスだけで勝てるほどこの業界は甘くないことは本人が一番よく分かっているはずです。

実力が無いのに審査員の忖度でなぜか勝ててしまう「穴だらけのラスボス」に、視聴者のフラストレーションは溜まる一方です。

完全制覇者が出てしまった

初代モンスター時代が面白かった理由の一つとして、完全制覇者がなかなか出なかったことが挙げられます。

何度かラスボスまではたどり着きましたが、般若クリティカルでギリギリ食い止めるといったスリルが見ているものを引き付けました。

完全制覇を見てみたいけど般若が負けるのは見たくない」といった矛盾が絶妙なバランスで拮抗していましたからね。

しかし2代目になってからは短期間に完全制覇者が二人も出てしまいました。どちらも高校生ラップ上がりの若者です。

この出来事に日本中のバトルヘッズたちは熱狂しました。ですが、その熱が冷めてからはどうでしょうか。視聴者のダンジョンを見るモチベーションが少し変わりました。例えるならば、「一度結末を見てしまった映画をもう一度見ている」ような感覚を味わっているのです。

そう意味では何が何でも完全制覇は出してはいけなかったのです。

初代も晋平太にやられはしましたが、その後すぐのモンスター交代だったのである意味うやむやになって、責任の所在は誰にぶつけられるでもなく消えました。

ですが、2代目はその責任をもろに食らっている状態です。なんなら完全制覇が出たら即モンスター交代くらいのプレッシャーがあった方が見ている方もワクワクして、番組の人気はまた息を吹き返すのではないでしょうか。

こちらの記事も合わせてどうぞ。

➡➡リッキーが新曲でワイザーを痛烈Dis!!

➡➡ワイザーぱくり疑惑!?

まとめ

いかがでしたでしょうか。

毎週楽しみにしている番組なのでそう簡単に終わってほしくはありません。なんなら、日本中のMC達が全員チャレンジャーとして出るまで続けてほしいくらいです。

そのためには今のままでは衰退していく一方の地下の迷宮を今一度再構築していただきたいものです。

長々とありがとうございました。

それでは、また次のブログで。