【KOK優勝!】ベテランFORK が現代のMCバトルでも結果を出せる3つの理由!
こんにちはトレンディパパです♪
いまだに衰えることを知らないMCバトルの熱。
数々の大会があり、その大会の数だけ優勝者がいます。その優勝者を集めてキングの中のキングを決める最高峰の大会がKOK GRAND CHAMPIONSHIP FINAL!
今回はその最高峰の大会を制したICE BAHNのFORKについて考察していきたいと思います。
それではどうぞ!
フォークが現代のMCバトルでも結果を出し続けられる理由!
言わずとしれたレペゼンICE BAHNのFORK。
彼の経歴についてはここで書くまでもないでしょう。ウィキペディアにも詳しく載ってますし、知りたい方はそちらをどうぞ。。。
今回はベテランの域に達したフォークがなぜ、若手の台頭が激しい現代のバトルシーンにおいても勝てるのかについて考えていきたいと思います。
①ライムのストックが増え続けていく
フォークの特徴と言えば、無尽蔵とも言えるライムの豊富さでしょう。
バトル向きの相手を突き刺すような韻もさることながら、時には観客をクスッとさせるようなユーモアのあるラインも持ち味です。たまに下ネタも交えますし(笑)。
フォークがUMBを制覇した2006年の大会。その大会のDVDを見たときは「誰がこんなやつに勝てんの?」ってマジで思いました。。
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当時のフォークのスタイルは現在とは少し違い、とにかくライムの手数で勝負するスタイル。
まるで連想ゲームのように次々と言葉を引っ張ってくるそのスタイルは、仕込みなどではない綱渡りなスリルと、それとは相反する安定感を両立させていて、観衆をガッチリとロックしていました。
それこそ一回戦から決勝まで危なげなく進んでいきましたし、決勝戦においてもカルデラビスタを寄せ付けず圧倒してしまいました。同大会でのヒダディーとの勝負は今でも語り継がれる名勝負です!!
その初制覇したUMBから時は経ち、若かった彼ももう42歳。
無敵と思えていた彼も少しづつバトルで勝てなくなっていきました。フロー重視の若手の出現、トラップビートでのフリースタイルの難しさ、年齢による勢いの衰え、、、、、いつの間にか彼をシーンの最前線で見ることは少なくなっていきました。
しかし、その低迷していた時期にも彼は止まっていたわけではなく、ひたすらに韻とパンチラインを溜め込んでいました。
15年以上ですよ?彼のキャリアの初頭から数えたら20年以上はあるでしょう。昨日今日ラップを始めたばかりでトラップミュージックしか知らない若手とは比べ物にならないのは明白です。
溜め込んだライムのストックはもちろん豊富ですし、今こうしている間にも彼は新たな言葉を吸収して自分のものとしているはず。
このライムと言葉の豊富さが彼の一番の武器でしょう。ライムの引き出しの多さでは、彼は他の追随を許さないというわけです。
②フローが一辺倒
これは彼の弱点として上げる人が多いのも事実です。実際、R指定と戦ったときには、
つまんねえ お前のラップ一辺倒
地方のイベントで威張ってろバーカ
と、しっかりディスられていました。
確かにフォークのラップはワンパターンです。
フローに工夫はなく、ただ淡々と言葉を並べていくだけ。
しかし、その一辺倒なフローこそが彼の武器だと私は考えます。理由は言葉がしっかり聞き取れるから。
フォークは単純に韻を踏むだけではなく、比喩やダブルミーニングなども多用しますし、あえて韻を隠した状態で披露し、分かるやつだけ分かる玄人向けのラップでも楽しませてくれます。
この高度な言葉遊びを、中途半端な聞き取りづらいフローに乗せるよりも、フォークのようにどっしりと構えて低い声で淡々とラップしていった方が観客も湧きやすいと思います。
彼はもうベテランですので、自分の得意なことと苦手なことは百も承知でしょう。今後フローで遊び始めることはないでしょうし、高度な言葉遊びを突き詰める方向で進化を続けてほしいですね。
③ステルス韻が得意
一見どこで韻を踏んだのか分からず、後から徐々に気づき始めるというのがステルス韻。フォークはこの踏み方が非常に得意。
いくつか例を挙げてみましょう。
まるでキングカズぐらいやっときゃ
もしかしたら韻踏まずに勝てるときが来るかもな
結局俺がヤバいって言いふらすことになるぜ
確かに裏でしたハイタッチ
お前はほかの後輩たちとは違う
円周率 3.14
この勝負終われば完全に死亡しちゃうのどっちかな?
まるで豪華客船と手漕ぎのボートぐらい
もしくは本番と手コキぐらい差があるってこと
フォークのすごい所は、これらの高度なステルス韻を大舞台でもどんどんぶっこんでくること。
どうしても勝ちにいきたい試合であれば、もっと分かりやすいライムでオーディエンスを沸かす方が簡単です。
しかし彼はスタイルを変えてまで簡単な勝ちにはこだわらず、あくまで自分というものを貫き通す、その上で勝つという茨の道を選んでいます。
キャリアが長い分、こういったステルス韻にも説得力が加わって爆発的な盛り上がりを生み出せるのも彼の強み。若手ラッパーのペラペラな言葉ではこうはいきません。
まとめ
いかがでしょうか。
2006年の時点でもはや完成されたかに思えていたフォークのスタイル。ところが2022年になった今でも進化は止まっていなかったことがKOKで証明されましたね!
彼が活躍することによって、バトルMCの「辞め時」問題も先送りされて、ラッパーが活躍できる年数がさらに伸びるでしょう。
若手のレベルが上がりつつ、さらにフォークのようないぶし銀なラッパーが増えたら、今後もバトルシーンは安泰と言えるのではないでしょうか。
今後も彼の動向から目が離せませんね!
それではまた次のブログで。
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