【ダサい⁉︎】バトルMCの音源はなぜ売れないのか?2つの理由を徹底解説!!
こんばんはトレンディパパです♪
学生時代から日本語ラップに傾倒し続けてきて、おっさんになってもそれがやめられない管理人のトレンディパパです。。。。。
日本語ラップというものが日本に現れてからおそらく30年近い年月が経っているのではないでしょうか。その間に、私が愛する日本語ラップは幾多の衰退を繰り返し、今現在の日本では過去に例を見ないほどの盛り上がりを見せています。
これも一重に黎明期からシーンを支えているレジェンドの存在、そしてそれを継承しさらに進化させてくれたニューカマーの活躍が大きいと思われます。
しかし、音楽だけで食べていけるラッパーも増えた一方で、シーンの火付け役となっている「バトルMC」たちの音源がなぜか売れないという定説が根付きつつあります。
バトルMCの音源はなぜ売れないのか。そして、どうやったら売り上げにつながるのか。その謎を解き明かすヒントは「T-Pablow」です。
今回はその理由を徹底解説していこうと思います。
売れているラッパー
まずは大きな視点で見てみましょう。
日本語ラップというくくりで見れば、音楽だけで食べていけているラッパーはちゃんと存在します。
AK-69は年収一億円と自分で公言していますし、THBのBOSS THE MCもファーストアルバムをリリースしてから現在に至るまで「音楽だけで食っている」ととあるインタビューで言っていました。KREVAなどは言わずもがなでしょうし、AKLOやNORIKIYOなどもその通りです。
他に何人も音楽だけで食っていけているラッパーは存在しますが、その中にバトルMCはあまり含まれていません。。。。
なぜバトルMCの音源は売れないのか
前述した通り、日本語ラップという大きな枠で見れば音楽だけで食っているラッパーは存在します。
ですが、バトルMCで実際に音楽だけで食っているラッパーは何人いるでしょうか。おそらく10人にも満たないはずです。一時的に音源が売れて他の仕事をせずに済んでいる場合もあるでしょうが、それほど長い期間ではないでしょう。
これからその謎を解き明かしていきましょう。
音源のクオリティーの低さ
バトルMCというのはその性質上というか、職業柄というか、どんなBPMのどんなジャンルのトラックでも即興で乗りこなすことが出来ます。むしろ、それが出来ないと現在の混沌としたバトルシーンを生き残ることは出来ないでしょうし、今の若いラッパーは当たり前の標準装備としてそのスキルを身に付けているでしょう。
それ自体が悪いことではないですし、一日や二日では体得できない練習の賜物と言えるでしょう。しかし、それが音源制作の時に逆に仇となっているケースもちらほら見受けられるのです………。
音源も即興の延長になってしまう
どんなトラックにでも軽々乗りこなせてしまうということは、そのビートに対して向き合う時間が少なくなってしまうというリスクもあります。
こと音源制作に関してはビートをしっかりと聞きこんで、それに最適なフローや言葉数を選んだ方がリスナーには届きやすいはず。テーマ選びも重要ですし、「おれは誰よりもラップがうめえ」的なことをひたすら歌われても、聞かされている方が恥ずかしいということも………。
音源をメインに活動しているMCより、バトルMCの方がインスタントで使い捨て的なリリックが多いです。これは間違いありません。これではパッと聞いた時の耳障りは良くても、長い間心に残るような曲は作れません。
ヒップホップというのは色んな形があり、インスタントなアプローチも当然その中の一つにカウントされますが、一生音楽で食っていく願望があるのならば、一曲に費やす時間を増やすのが一番の近道なのかもしれません。
レア度
若手のバトルMCほど、自分を売り出したくてあちこちの小さなMCバトルに参戦しますよね?
でも、それこそが音源の売れ行きを鈍らせる最大の理由なのです。
人間というのは簡単に出会えるものには高いお金を払いたがりません。
例えば、最寄り駅の近くで毎日歌っている路上ミュージシャンがいたとします。駅に行けば必ずその人の歌が聞けます。ですが、いざその人が3000円のアルバムをリリースしたとなっても、あまり売れ行きは伸びないでしょう。なぜならいつでも会えるし、いつでも聞けるから。。。
その人の歌唱力が群を抜いて素晴らしいなら別ですが、そんな天才はごく一握りです。
バトルMCにも同じことが言えます。
1000円か2000円払えば、その辺のバトルイベントでいつでも会えるような存在のラッパーの音源には、大抵の人は耳を貸しません。せいぜいYouTubeで調べて終わりです。
売名のために進んで参加していたバトルによって自分自身の価値を下げてしまっていたのです。
バトル出身のパブロはなぜ売れた??
ここでようやくパブロ先生の登場です。
ここまでの話を聞いて、「じゃあなぜバトルから始めたパブロは売れたの?」と思う人も少なくないはず。
理由は簡単で、「露出を大舞台限定にして、自分の価値を高めた」から。
パブロはフリースタイルダンジョンでの活躍が大きくて、バトルMCの印象が強いですが、実際に出場したのは高校生ラップ選手権とダンジョンくらい。罵倒とKOKにも出ましたがどちらも一度きりで、極力小さなバトルイベントには参戦しませんでした。
そうすることにより、自分の希少価値を高めることに成功しました。もはやパブロにはそう簡単には会えませんよね??そういうことなんです。そして少ない機会をモノにして彼は今の確固たる地位を得たのです。
芸能人もなかなか会えないからちやほやされていますが、その辺を普通に歩いていたらみんな慣れてしまって見向きもしなくなるでしょう。
晩年の安室奈美恵は、TVへの出演はめっきり減ったにも関わらず、多くのファンに見送られながら数々の伝説を残して引退していきました。メディアへの露出を減らしたことにより、逆に自分のレア度を高めて、音源や映像作品の価値を上げることに成功した一番の好例と言えますね。
まとめ
バトルMCの皆様には本当に楽しませていただいています。毎日のようにYouTubeで熱いパンチラインを貪るのだけが私の楽しみといっても過言ではありません。
今回の記事は決してバトルMCを否定する記事ではありません。一人でも多くのラッパーが音楽だけで食っていけるように、純粋にリスナーとしての意見をまとめました。
この記事が少しでも皆様の役に立てれば嬉しいです。
BIGUP!!日本語ラップ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それではまた次のブログで。
ディスカッション
コメント一覧
シーンの人口は増えているのに、結局その層の外側でも売れていないと成功しないですよね
んでHIPHOPに興味ない人からすると、どれもこれも音としてダサい、これに尽きると思います…
コメントありがとうございます。
日本人は努力した者を評価したがる人種なので、ヒップホップのようなインスタントな音楽はどうしても売れづらいですよね。。。いい音源を出しているアーティストもたくさんいるのですが、いわゆる国民性というやつなのでしょうか………。
初めまして、t-pablowのことを調べている間にココにたどり着きました。
確かに晋平太さんや紅桜さんはMCバトルが凄く上手いですが、ちょっと
おしゃれとは程遠いなと思います。ただ自分は日本人らしさというか、
カッコつけない男らしさが好きです。逆にアメリカや韓国のラッパーの
昔のモノマネをしている日本人ラッパーには正直またかと思います。
少し気になったのですが、トレンディパパさんはブライアンと言う
Youtuberが日本人ラッパーはヘタクソだということで、Disったラップを
披露し、その後晋平太さんがアンサーしたというのはご存知でしょうか?
もし宜しければブログでも取り上げて欲しいです
コメントありがとうございます。
面白そうなので記事にしてみます。本日中にはアップします。